アイデアスケッチさんプロデュースによる舞台「あり得ない!」を観に、大阪へ。
エガシラにとっては、とてもとても大切な作品です。
もちろん、自分が書いた作品はすべて大切なのですが、この作品ほど、
なかなか、真意が伝わらない作品も他になく。
稽古中、何度も怒った覚えがあるので、特に大切……というか、可愛いのです。
正直、若い役者たちには難しいホンだったかもしれません。
けれど、大切に真摯に向き合ってくれたんだなと思えました。
特に、昼公演の「律儀な強盗犯」のバカッぷる、菜緒と慎吾には、泣かされました。
まだまだ未熟だけど、熱い芝居でした。
彼らがもっと貪欲に経験を積んでいけば、どれだけ変わっていくのか。
観てみたいなと思えました。
どうか、満足しないで下さい。
今の自分の精一杯では全然足りないのだと言うことを知って下さい。
何十回、何百回、繰り返し稽古で喋った台詞を、舞台で「初めて言う言葉」「初めて聞く言葉」にして下さい。
あるシーンで役者が台詞を間違えました。
次に喋る役者は、その間違えた台詞に構わず、台本通り(稽古通り)の台詞を口にしました。
それではダメなんです。
間違えた台詞をちゃんと拾ってあげて下さい。それが「初めて言う言葉」であり、「初めて聞く言葉」です。
打ち上げは、ちょこっと顔を出すつもりだったのに、結局、ラストまで。
打ち上げの締めで、アイデアスケッチの大村さんが役者たちに厳しい言葉を投げました。
それを聞きながら、エガシラも、これを劇団員に伝えていかなければと思いを新たにしました。
ひとつ、とてもいい話を聞きました。
今回の舞台に出ていたある役者さん。
地方から大阪に来たこともあり、あまり、知り合いもおらず、チケットを売れません。
どうしたか?
彼は、チラシを手に街なかに立ち、宣伝したのです。
一枚でも多くチケット売る。
一人でも多くの人に、自分の芝居を観てもらいたい。
だからこそ、街なかに立ったのです。
クロガーにそんな奴はいるのだろうか?
彼のその姿は、4/19の朝、「やじうまテレビ」で7:20頃オンエアされるそうです。
早起きして観てみようと思います。
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「あり得ない!」@大阪
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