演劇ってなんだろう?
今更ながら、そんなことを考えたり考えなかったりのここ数日。
というのも、最近、同業者でもある友達に言われた言葉がきっかけで。
「食べられるようにならなきゃダメなの?」
ふむ。
うちの劇団なんか、貧乏なのでできるだけ自分たちでやるため、
経費はかかっていないほうだと思いますが、それでも、150万くらいはかかります。
それをペイさせるだけではダメなのか?
もっとも、それをペイさせることもできてないわけですが…。
自分の好きなことをやれればそれでいいんじゃないか?
それはいけないことなの?
いけなくはない。
500人がおもしろいと言ってくれるか、1000人がおもしろいと
言ってくれるか。
その差だけの話。
たとえば、自分が舞台を観に行き、それがどんなにヒットしていたとしても、
どんなに好評だったとしても、自分には何も響かない作品だったら?
それは、お客である自分には何の価値もないわけで。
逆に、ハコも小さくて無名の役者しか出てなくて、きっと、ぎりぎりの予算で
やってるんだろうなという芝居でも、何度でも観たくなる作品に出会えたら、
もちろん、お客である自分にはそれだけの価値はあるわけで。
なので、決して「いけなくはない」。
たぶん。
上を目指したいだけなんだと。
これでいいやになってしまったら、成長できないだろうから。
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いけなくはない
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